2019年11月12日火曜日

本当は黄色い月明りの話



ふと気になったことは割とよく調べる方だ。

とはいえ、思い立つたびにいちいち図書館に行くほどは暇ではないし、近くにある図書館は小さいので、調べる手段はもっぱらインターネットだ。

ネットは便利だが、要領を得ない情報しか得られない場合も多い。

先日、「空の月は黄色く見えるのに、手元に落ちた月明りが青いのはなぜだろう?」と気になり、調べてみた。

どうやら人間の目は、光量が少ない状況では、視細胞の都合により、波長の短い青色の光を強く感じ、波長が長い赤色側の光は弱く感じる、という仕組みになっているらしい。(これはプルキンエ効果と呼ばれているそうだ。)

ふむふむなるほど。ん?じゃあ月明りは本当は何色なんだ?という疑問が生じた。しかし、意外とそれについてはっきり書いているものに辿り着かない。

自分は、月明りの本当の色が知りたい。なら、調べるべきなのは、要するに「月明りに含まれる光の波長ごとの強さ」を示した情報だ。

そこで、「月明り 色 波長」などで検索する。
いくつか検索結果を流し見ていると、月光の色温度について書かれたサイトに、まさに欲しかったものがあった。

横軸が波長の長さ、縦軸が光の強さで作られたグラフだ。
グラフでは、太陽の光と月の光を並べて表示しており、むしろ月の光の方が太陽よりも黄色い(長波長優位)くらいだった。

「月を直接見れば目に入る光量は多いから実際の波長通りに白~黄色がかって見え、手元に落ちた月明りは光量が少ないから視細胞の都合で青く見える」

よし。欲しかった解答がきれいに見つかった。


ちょっとした疑問について調べてみても迷宮入りすることが多いネットで、疑問に対する結論がきれいに見つかるのはとても気持ちいい。たとえ一文の得にもならなくても。


(冒頭画像は、Hermann SchmiderによるPixabayからの画像)


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