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2019年12月14日土曜日

falla extra virgin olive oil の話





オリーブオイルってそんなに味あるか?ギトギト感さえなければ銘柄なんて何でもよくないか?という気持ちがあるので、特に銘柄にはこだわらず、とりあえず500ml300円くらい、という価格帯だけで決めて買っている。




先日ディスカウントストアの「サンディ」で買ってみたのが、「ファラ エキストラバージン オリーブオイル」という商品だ。500ml298円だった。




使い始めて気づいたのが、とても香りが強いことだ。鍋などで軽く熱したりすると、梅を連想するようなすごく派手なにおいが出るのが気に入った。強めの塩で茹でたパスタにからめるだけで味見してみても結構おいしい。




オリーブオイルは安物しか使ったことがないし、そんなにいろいろな銘柄を試してきたわけでもないが、味の素や業務スーパーの低価格帯のものなどと比べても華やかな香りに感じた。


華やかな香り、というのは、見ようによっては「香りが派手過ぎて下品」とか「ジャンクな味」という評価にもなりうるのかもしれないが、とりあえず気に入った。使っているうちにマイナス面にも気づいてしまうのかもしれないが、今のところは特に気になる点はない。








「違いの分からない人間」にもわかるような明瞭な刺激は良い。上品でも風流でもないかもしれないが、楽しい。

2019年11月17日日曜日

怖い話の隣人の大家の話





怖い話は結構好きで、読み漁っていた時期がある。

ネットでよく見る怖い話で、こんなのがある。

大要、

・女子大生がマンションで一人暮らし
・部屋の壁に穴が開いていることに気づく
・穴を覗くといつ見ても赤いので、隣の部屋の様子が気になる
・大家に聞いてみる
女子大生「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいるのですか?」
大家「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」


というものだ。

とりあえず思うのは、こうだ。
「どんな人?」と聞かれて「目が赤い人」とか言うか?

「どういう人?」と聞かれれば、普通、「30代くらいのサラリーマン」とか「一人暮らしのおばあさん」とか「子連れのお母さん」とかそういうことを答えるのではないかと思う。大家は目の色で住人を識別しているのか?おかしいだろ。目が赤いから何だって言うんだよ。

物語をコンパクトに進めるために多少非現実的な動きをさせられる登場人物、というのはよく出会うものではあるが、それはそれとしてやっぱりどうにも可笑しい。「目が赤い人が住んでいますよ(ドヤァァァァァァ)」という感じに見えて、どうしても笑ってしまう。


そんなわけで、あの怖い話はすごく好きだ。思い出すだけで笑ってしまうくらい好きだ。ささやかではあるが、それはある種の財産と言ってもよいものだ。









2019年11月8日金曜日

秋の衣笠の話





学生時代、そこそこ長く京都にいた。



ある秋、龍安寺の方を訪れた

他も回っていたので割と時間が遅くなってしまい、日暮れ近くなっていた

龍安寺は京都盆地の北西の端あたりにある寺だ

京都は中心部こそ街中だが、盆地の縁に近くなると、山里じみた景色になっていく

夕暮れ時、11月の肌寒い風に吹かれつつ参道を行く

もう一枚カイロを貼っておけばよかった

つと道を曲がり、西に向かう

顔を上げ、思わず目を見開く

橙色の夕焼け空と、葉が落ちて痩せた木々のシルエットが広がる

秋の夕暮れ、湿った土と枯れ木のにおい

きれいな景色なのかはわからないけれど、覚えておこう、と思った



今よりずっと未来に希望があったころの話。

今いる場所は、そもそも近くに山などないし、あったとしてもビルで見えないし、木といえば街路樹があるくらいだ。
あんな風に秋を味わうことはできない。

今年も遠出するような余裕はできなかったので、残念だけれど仕方ない。



(冒頭画像は、S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像)



2019年11月7日木曜日

うろ覚えミスミソウの落ちサビの話






押切蓮介の漫画「ミスミソウ」が結構好きだ。

読んだのはもうずっと前なので実は細かいストーリーは忘れてしまっているのだが、内容は、

・クラスメイトにいじめられて家族を放火で殺された主人公少女がついに反撃に回っていじめっ子たちを物理でどんどん殺していく

・主人公には仲の良い少年がいて頼りにしていたが、ちょっとおかしい少年(主人公の家族が放火で焼かれた時の写真を撮って喜んでいるような種類のおかしい少年)であることが主人公にも知れて関係が悪化した
・少年はDV少年で、執拗に主人公と一緒にいようとしつつ、暴力も振るう。「どうしてわかってくれないんだ!?」とかそういう系のDV少年だったと思う

という感じだった。

ラストバトルでは雪の林でクラスメイト達を殺した満身創痍の主人公のもとにラスボスDV少年が現れ、例のごとく主人公を暴力で支配しようとする。


その後のシーンが凄く良くて、

雪の降りしきる静かな林の中
少年はとても澄んだ目、きれいな顔で、ボロボロの主人公に語りかける
イカレた都合のいいことを穏やかに語りながら歩み寄る
一転、主人公が雪に埋まったボウガンを拾って少年の目を射抜く

そんな感じのシーン。


一瞬静かになって、そこから最後まで疾走する感じがとても良くて、好きだ。


すぐには例を思い出せないが、ああいうシーンは創作物の中で結構見かけるように思う。音楽で言うと、「落ちサビ」に当たる部分だ。

物語の世界で何と呼ぶのかはわからないが、何かしら名前があるのではないか、という気もする。


(冒頭画像は、Мирослав ЛисанецによるPixabayからの画像)